猫の話

3年前、娘のかかりつけの病院の駐車場で生まれたばかりの仔猫を保護しました。雌猫の名前をミーと名付け可愛がっています。そのすぐ近くの神社に居る猫が親兄妹だと知ったのは2年前。当時は私が近くの病院で手術入院しお散歩をしている時に境内で似た猫たちを見つけたのがきっかけです。毎日猫ちゃんたちに餌や水を与えている近所の奥様もうちの猫の兄妹を保護しているそうで、里親つながり、ということになります。

一人っ子のうちの娘は飼えることになって大喜び。私も猫が好きで娘と同じころに通学路で瀕死の仔猫を保護し、親に言えず私の部屋の押し入れで飼っていました。でもすぐにバレましてね。学校から帰ってきたら捨てられていたのです。すごくショックでした。だから飼いたいとせがむ娘を断ることができませんで。今はすっかり猫も家族になりました。

久々に兄弟たちのいる神社を訪れてみましたらいつもの奥様が餌やりをしていて私のことを覚えていてくれました。たくさんいた親兄弟たちも事故などに遭い、一匹になっていましたが、その猫がとてもやさしくて性格が良くてよそから来た猫たちをすぐに仲間に加えてあげていて心が温まりました。やっぱり兄妹ですね。うちの猫もとにかく優しくて。たまに猫を傷つける人がいるでしょ。心の寂しい人なのでしょう。これはこれで大問題です。親の愛情をもらっていないのでしょう。もらっていないからといって弱いものにあたってはなりませんね。「もらおう、もらおうとするのではなく、与えられる自分に育つ努力をすること」。この気持ちが大切なのだと思います。