神社で柏手を打つな?

「神社で柏手を打つな」なるタイトルの本を読みました。なかなか核心をついた内容で「常識」という名の商業戦略に巻き込まれ、いつのまにか「伝統」なんて呼ばれているものが日本にあふれていることを実感しました。

私がかねてから気色悪く感じているのが「恵方巻」。寿司業界の方には申し訳ないけれど勘弁してほしい伝統ですわ。だから買ったことがありません。恵方も信じてませんし、そもそもおみくじを買って一喜一憂することもありませんし、占いも信じません。占ってもらいたいこと、誰かに相談したいことも特にありません。そう書いたら神秘主義者や宗教関係者に煙たがられそうですが、私は現実主義ですね。雅楽に宗教性を持たせる人は持たせればよいし、1Hz、2Hzの違いも許さない厳しい態度で音楽としての雅楽に臨む人がいてもよいし、生活のエッセンスとして取り入れる人がいてもよいでしょう。

ただ、大切なことは「真実はどこにあるか」を追究する姿勢だと考えています。それはこれからを担う子供たちに伝えていきたいですね。メディアを見てもそれらの情報を取捨選択するリテラシーを大切にしてほしいし、選択する自分自身に何より自信をもってほしい。「常識を疑う」姿勢。考え、研究する姿勢。とても大切なことだと思います。